はじめまして。スキャイ~ンともうします。
なんとワタクシ、あのFX界のカリスマブロガー「羊飼い」さんから、「グルトレについて記事を書いてほしい」と依頼を受けてしまいました!
この責任重大なお話し・・・、ただのグルトレ好きの兼業トレーダーのスキャイ~ンにとって身に余る大役ですが、大好きな「グルトレ」を、少しでも多くの人に知ってほしいので、やってみる事にしました。
どうぞお付き合いください!
さて、早速ですが、皆さんは「グルトレ」って聞いたことありますか?
ツイッターで投資の情報を収集している耳の速い皆さんは、もう名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれませんね。グルトレは略称で、正式には「グルグルトレイン」といいます。「グルグル」は、トレーダーの皆さんなら、何かイメージが沸きそうですね。「回転売買」なんて用語もあったりします。だけど、後ろの「トレ」は、「トレード」ではなくて、「トレイン」なんです。なぜ「トレイン(列車)」なんでしょう? 実はこのネーミング、グルトレの特徴をとても的確に表しているのですが、それはまた、別の機会にお話ししましょう。
グルトレは、「川崎ドルえもん」(以下、川崎さん)という方が開発した、FXの取引手法です。川崎さんは、グルトレについて電子書籍を出版されていまして、ツイッターのアカウント(@kawasakidoruemo)でも、グルトレについて日々情報発信しておられます。
しかし川崎さんの正体は、謎に包まれています。
ガテン系のお仕事のかたわら、相場の動向やトレード手法についてプロ顔負けの鋭いご指摘をされたかと思えば、美しきコスプレイヤーや萌えフィギュアへの情熱あふれるツイートの連投でオタク的な一面を見せたりします。しかも、「ビジュアル系のチャラいイケメン」という目撃情報もあります。もう何が何だか分かりません(笑)。
さて、FXの話に戻りましょう。
今のFX界では、新興国通貨の下落でスワップ目的の投資では利益が出にくい状況となる中、「トラップ系」「リピート系」などと呼ばれる、自動発注システムを利用した取引がちょっとしたブームになっています。
そんな状況の中、グルトレもFX界に新たな息吹を吹き込んでいます。グルトレは手動でやれますので「半自動」といった感じですが、そうしたシステム的なトレード手法の一つと位置付けることも可能でしょう。ですが、他の手法と比べると、ちょっと異色の存在です。
というのも、グルトレはFX業者ではなくて、川崎さんという一個人が起点になっています。
最初はグルトレの解説を紙に印刷して、希望者に郵送で配っていたそうです。デモ口座でグルトレを試してみた人たちから、次第に称賛の声が広がっていきました。
通貨ペアの選択や指値レートの設定などで、独自の工夫をする人たちも現れていきます。そうした先見の明のある人たちの中に、そう、あのFX界の大御所、羊飼いさんがいたのです。
羊飼いさんもグルトレの手堅い収益力と柔軟な拡張性に着目します。
羊飼いさんは長年FXに携わることで培ってきたノウハウとネットワークを活かして、グルトレに新たな展開をもたらしました。
「マネックスFX」で口座を開いて取引すると、グルトレの解説と羊飼いさんの見解が書かれた小冊子がもらえるキャンペーンが行われました(スキャイ~ンは、これをキッカケにグルトレにハマってしまいました)。
後ほど詳しく説明しますが、グルトレをするには、あらかじめ大量の注文を設定した上で、その後に決済されたポジションの注文を入れ直していく必要があります。
羊飼いさんは、この手間のかかる作業を自動化できないかということで、「メタトレーダー」というパソコン用のFX取引ソフト内で稼働するグルトレの自動発注ツール「グルトレEA」を、遂に開発してしまいました。
グルトレEAは当初、「羊飼いのVALU」の保有者向けの優待だったのですが、現在では開発に当たった(株)ゴゴジャン(GogoJungle)の公式サイトで販売されています。
当初は100個限定で販売されたところ、発売日の7月12日にはアクセスが殺到し、販売サイトの反応が超重くなった上に、あっという間に完売するという現象が起きました。
グルトレが気になってはいたけど、具体的なことは分からないので、自動発注ソフトがあるなら手軽に試してみたいというニーズがとても大きかったのでしょう。
今や「リピート系」「トラップ系」といった自動発注型のFX取引について、多数のフォロワーと発言力を持つツイッターアカウントの人たちからも、グルトレに関する発言がなされるようになっています。これほど話題となり、注目を集めているグルトレ。一体どんな取引手法なのでしょうか?
川崎さん自身はグルトレについて、ズバリこのようにおっしゃられています。
「グルグルトレインは計画的な両建てを運営していき、日々の細かい利益を積み立てていく手法です」(アマゾンの電子書籍より)
「IFD注文を両建てして、ひたすらリピートすることで、ナンピン効果を取り入れながら利益を積み重ねるしくみです」
(ZAIでのインタビュー記事より)
いかがでしょうか。
FXで長い経験をお持ちで勘が働く人なら、これだけで十分ピンとくると思います。「IFD注文(イフダン注文)」というのは、一度に二つの注文を出して、最初の注文が約定したら二つめの注文が自動的に発動される注文方法です。これを使うと、指値注文を出すのと同時に利益を確定するための決済注文も予約しておくことができます。
スキャイ~ンがドルえもんさんの定義に補足して、できるだけ簡単かつ具体的な説明にしてみると、次のようになります。
「グルトレとは、売りと買い両方のイフダン注文を一定の値幅でズラリと並べるように発注して、レートが上に行っても下に行っても、細かい利益をたくさん得られるように仕掛けておく手法です。利益が確定された注文については、その反復を狙って同じ注文を入れ直していきます。利益にならない方向の注文成立で出来たポジションは含み損になりますが、長期的には有利と見られる方向に大きめのロットの指値注文も入れておくことで、その含み益が含み損を上回る状態になるのを待ちます。」
この説明では、なんとなく理屈は分かるかもしれませんが、儲かるイメージが湧いてこない人がいるかもしれませんね。
その原因ですが、一般のトレーダーは「両建て」をしたことがないからだと思います。両建てとは、売りのポジションと買いのポジションを同時に持つことです。これだと、仮にレートが上がったとすると、買いのポジションは儲かりますが、売りのポジションは損しますので、理屈の上では儲かりません。
なぜ、両建てのような矛盾したことをするのでしょうか?
レートが上がりそうなら買えばいいし、下がると思うなら売ればいいのではないか?
普通なら、そう思いますよね。しかし、両建てにこそ、グルトレのグルトレたる所以があるといっても過言ではありません。儲からないはずの両建てで、なぜ利益がでるのでしょうか?
これはやはり、実際の取引をみてもらった方が分かりやすいかと思います。
多くのグルトレ経験者からも、「実際にやってみて初めて良さが分かった」という感想が聞かれます。
そこで、次回「グルトレって何?(後編)」では、グルトレを超単純化したモデルを使って、図とテキストだけの紙上(スクリーン上?)体験で、読むだけで腹に落ちるグルトレをご覧にいれます!
乞うご期待!